社長・会長メッセージ

社長のメッセージ

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

令和2年7月1、日本モビリティ株式会社を設立いたしました。

今、日本は「はたらくクルマ」のドライバー不足が社会的問題になっています。例えば、路線バスは、年々その路線を縮小していますし、物流トラックは、ネット通販の普及による個人向け宅配の急増に対応しきれていないと言われています。こうした問題を解決したいという想いから、当社を設立いたしました。

当社は、自動運転の社会実装を目指した研究開発・実証実験を実施してきた群馬大学の小木津准教授(当社代表取締役会長を兼務)を中心に設立したスタートアップ企業です。小木津准教授が長年蓄積してきた経験やノウハウをもとに、業界初の「無人移動サービス導入プログラム」を構築し、自動運転の社会実装及び無人移動サービスの導入を支援します。

上記の無人移動サービス導入プログラムを全国に展開しつつ、提供する無人移動サービス導入パッケージの高度化、充実化を研究開発や他社との業務提携により実現し、無人移動サービスをより広く導入できる環境を整備し、自動運転技術を活用した安全・安心・快適な街づくりへ貢献することを目指します。

温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長

小峰 千紘

会長のメッセージ

私は、2004年から自動運転の研究開発に従事し、その社会実装を実現すべく、技術の高度化と導入アプローチを継続的に研究しています。研究開始当初は、自動運転と言ってもまだ夢の技術として扱われていましたが、最近では研究者のみならず、さまざまな企業や自治体の皆様が、私の考える導入アプローチにご賛同いただき、その活動にご支援ご協力をいただけるようになりました。

私は、日本こそが自動運転による無人移動サービスが勃興する中心地になると考えています。日本は少子高齢化、地方過疎化、都市一極集中化といった先進国が抱える社会問題を色濃く有しています。この社会問題により引き起こされる、ドライバー不足や高齢者の免許返納による地方の移動能力の低下、あるいは都市一極集中化に伴う移動容量の逼迫などは、他国に先駆け、危機的状況であると言えます。私はこれまで、全国のさまざまな地域で自動運転の公道実証実験を実施してきましたが、地域の方々の移動に対する危機感と、自動運転への期待を肌で感じてきました。

今や自動運転は、世界中で数多くの会社や研究機関が開発しています。ですが、人間の根源的活動たる「移動」を変革するためには、高い技術力だけでなく、それを受容する社会を形成する必要があります。そうした中で、研究開発者のみならず、その利用者となる住民の皆様までもが、自動運転の早期の実用化に向けて一丸となって議論し、作り上げようとする土壌が形成されつつある国は極めて珍しいと考えます。

我々は、「日本」だからこそ成し得る新たな「モビリティ」を全国そして世界中に普及させ、人類の移動の自由の底上げを牽引することを願い、社名を「日本モビリティ」としました。

その実現に向け社員一同、精一杯活動してまいりますので、何卒ご支援の程をよろしくお願い申し上げます。

取締役会長

小木津 武樹